所信表明などと肩肘張ったものではなく、漠然といつも頭の中や胸の内に置いて
おくこと謂わばスローガン的なことを言わせていただこうと思います。
さて、今年度のステファニー・アーチック会長は「ロータリーのマジック」
〔The Magic of Rotary〕と発表し、多くの人々を救うロータリーの力を認識、
結集して、これをさらに広げるように呼びかけました。また、2780地区
佐々木辰郎ガバナーの方針は「ロータリーのマジックを行動で示そう」
と発表しました。
この両氏の活動方針を胸に刻み、一年間活動をしていこうと思います。
そして、その活動の核として据えるものは、自然との共存です。若い頃は自分の
住んでいるこの箱根の美しさや大切さをよくわかっていませんでした。
しかし、箱根町と姉妹都市であるジャスパー国立公園との第一回交換留学生として
一ヶ月間のホームステイでカナダの人たちがいかに誇りを持って国立公園に接して
いるかを体験できたこと。さらに、ライフワークにしている植物調査により貴重な
植物たちとの出会いと発見。箱根には800種類以上の野生の植物が、さらに植栽
された園芸植物も数えると1500以上の数になります。或いは現在はそれ以上に
なっているかもしれません。それはここの自然が豊富であるということと、
北の植物の南限、南の植物の北限、そして富士箱根火山帯によるフォッサマグナ
要素の特異な環境にそだった植物。それらは観光地箱根の宝であり、貴重な観光資源
でもあります。ここに暮らす以上この箱根の自然を守り、保護し、啓蒙していく
ことが、私たちの生業と自然との共存ではないでしょうか。
会員各位も自然との共存をいつも心においてロータリー活動をしていきましょう。
よろしくお願い申し上げます。